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社訓

3つの「あ」
 ありがとうの気持ちを忘れない。
 相手のことを知る。
 新しいことを知る

代表挨拶

技術や経験の伝承を

私は30代の時に社会人山岳会に所属して沢登りをしていました。週末は毎週のようにトレーニングをしていました。トレーニングや会合では先輩から後輩へ技術の伝承が行われていました。入会直後に先輩に言われたことは「俺は君たちに知っていることは何でも教える、何でも気軽に聞いてくれ。そして覚えたことはこれから入会してくる後輩に伝えて欲しい」です。会社も同じだと思います。最短距離で先輩や仲間から技術を学び自由に使いこなす喜びを知って欲しいと思います。新しい技術を取り込んで昇華させ、それをまた後輩に伝えて欲しいと考えています。


山岳会ではパーティーを組んで山に登りました。様々な役割分担をしながら山頂を目指しました。サブリーダーがルートファインディングしながらパーティーを先導し、リーダーは最後方からパーティーの状況を確認しながら登ります。バテているメンバーは居ないか?、パーティーは間延びしていないか?、ペース配分は大丈夫か?等を判断します。若手からベテラン、老若男女を含めたパーティーで力を合わせて頂きを目指すのです。何故パーティを組むのか?、一人で行くには危険な頂にパーティーの力で立つことや、仲間との共有体験が楽しいのだと思います。私の考える企業活動も同じです、仲間と共により高い頂を目指して精進したいと考えます。


登山の世界では初登や記録の無いルートの開拓って価値があるですよね。初めてとそれ以降では必要な技術・知識・経験のレベルが全然違うからです。仕事においても誰もやったことが無いことにチャレンジすることはとても価値があることです。世界で初めてで無くても自分の周りでは初めてでも良いんです。小さな技術的挑戦や手順の改善、仮説と実践を繰り返すことで大事だと思います。私も技術者の頃、このデータベースの運用方法は日本で初めてだとか、件数が日本一だと聞きワクワクした覚えがあります。現在ではコピー元がある事が多いため作業や行為の話ばかりで作業目的を話せない方も多いので、初登の喜びを会社の仲間と経験がしたいです。




経営理念

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企業理念

「生涯の仲間を作る」
我々はこれまでの価値観や世界観が大きく変わろうとしている変革期にいると思われます。経済のグローバル化やINTERNETがもたらした情報革命により隣国は隣町のように近づき、どの国の町でも、これまで見かけなかった外人が普通に歩く姿を見かけるようになりました。"border"や"国籍"などの言葉は、やがては古い価値観の単語となる日が来るでしょう。グローバル社会では、多様化した文化・風習や知識を意思疎通するための共通言語さえあれば良いのです。この世界では国籍や小さな価値観を超え、同じ目標や利益共有する者同士が国を越えて手を結んび、グローバルな経済活動により国際社会を牽引することと思われます。勝ち組と負け組みは国境を越え、貧富の格差も短期的には拡大の一途を辿り、日本社会とて例外ではないと想像されます。



「夢を共有する」
実力社会の時代そんなだからこそ、我々は古の賢人の知恵をもう1度思い起こし、共通の価値観を持ち、秩序ある社会を築いてゆかねばなりません。日本書記に出てくるような聖徳太子像(厩戸皇子)が実在したかどうか?は別として、この時代は大陸からの渡来人が仏教を初めとした多くの文明文化をもたらしたと同時に新しい価値観を社会にもたらし、旧来の有力豪族による氏姓により職位や権力が決まった古い価値観から、冠位十二階の発布など実力社会へ移行しており、大きな社会変革期を迎えていたことと思われます。どこか現代社会と似ているとは思いませんか?。グローバル社会を迎えた現代だからこそ、アジアに古くから浸透していた崇高な共通理念をもう1度思い起こすために我々は”十七条憲法”を現代風に解釈して、これを企業理念とした普遍的な価値観を共有して行きたいと考えます。

十七条憲法と現代解釈

十七条憲法

第一条

「一に曰く、和をもって貴しとし、忤(さから)うことなきを宗とせよ。
人みな党(たむら)あり。また達(さと)れる 者少なし。ここをもって、あるいは君父にしたが順(したが)わず。また隣里に違う。
然(しか)れども、上和らぎ 下睦びて、事を、論(あげつら)うに諧(かな)うときは、事理おのずから通ず。何事か成らざらん。」

我々は会社の和を最大限に尊重し、行動します。 大会社ともなると部門間の主導権争いや学閥など、小さな利益共有集団が党(たむら)となって足の引っ張りあいなどするものですが、 上下の者が仲良くし、執われの心を離れて論ずるとができれば何でも出来ないことはない筈です。現代のような国際化社会においては、 互いの価値観や感覚・文化や生活様式などが違う人々を認めて尊重し、相手を理解しようと心がける和の精神を大切にする会社運営を 行わなければなりません。

第二条

「二に曰く、篤く三宝を敬え。三宝とは、仏と法と僧なり。
すなわち四生の終帰(よりどころ)、万国の極宗(おおむね)なり。いずれの世、いずれの人か、この法を貴ばざらん。人、はな はだ悪しきもの少なし。よく教うるをもて従う。そ三宝に帰(よ)りまつらずば、何をもってか枉(まが)れるを直(ただ)す。」

上司や既存の社員が、新しく入社する人に親切丁寧によく教えることで、大切な人材が育つと考えてます。
本条では性善説と仏教による道徳観念を説いておりますが、我々は以下のような意訳に変換したいと考えました。即ち、部下がミスや 失敗をした時に部下に怒りを感じたり責任を押し付けるのでなく、自分が失敗を回避することが出来なかったか?自問自答すべきです。
仕事も事前によく学べばミスも少なくなる筈。よって上下・新旧の者がよく交流して”教える”ことを大切にする会社にします。

第三条

「三に曰く、詔(みことのり)を承りては必ず謹め。
君をば天とす。臣をば地とす。天は覆い、地は載す。四時(しいじ)に順(したが)い行いて、万気通うことを得(う)。地、天を覆わ んとするときは、壊(やぶ)るることを致さん。ここをもって、君言(のたま)うときは臣承る。上(かみ)行うときは下(しも)靡(なび) く。ゆえに詔を承りては必ず謹め。謹まずば、おのずから敗れん。」

上司の言うことを良く聞いて、仕事は前向きに取り組みます。
絶対服従を説いているのではありませんが、秩序ある企業活動のために、時には立場をわきまえることも重要と考えます。

第四条

「四に曰く、群卿百寮(ぐんけいひゃくりょう)、礼をもって本(もと)とせよ。
それ民を治むる本は、かならず礼にあり。上、礼なきときは、下、斉(ととのお)らず。下、礼なきときは、かならず罪あり。ここをも って、群臣礼あるときは、位次(いじ)乱れず。百姓礼あるときは、国家おのずから治まる。」

上席者ほど「礼」は大切と考えます。礼の無い上司の下では良い部下は育ちません。
相手に敬意や感謝の気持ちを伝えるための行動様式としての礼儀作法(マナー・エチケット)を大切にします。

第五条

「五に曰く、あじわい餐食(むさぼり)を絶ち、たからのほしみを棄てて、明らかに訴訟(うったえ)を弁(さだ)めよ。
それ百姓の訟(うったえ)は、一日に千事あり。いちにちすらなお爾(しか)るを、いわんや歳を累(かさ)ねてをや。このごろ訟を治 むる者、利を得るを常とし、賄(まいない)を見てはことわりもうすを聴く。すなわち財のあるものの訟は、石をもって水に投ぐるがご とし。貧しき者の訟は、水をもって石に投ぐるに似たり。ここをもって、貧しき民は所由(せんすべ)を知らず。臣道またここにかく。」

業務遂行上のあらゆるJUDGE(判断、判定)は私利私欲を捨て公正に行います。
現在社会で賄賂の授受などはもってのほかですが、小さな私利私欲さえも捨て、常に公正なJUDGEを心がけます。

第六条

「六に曰く、悪を懲(こ)らし善を勧むる者は、古(いにしえ)の良き典なり。
ここをもって、人の善を匿(かく)すことなく、悪を見てはかならず匤(ただ)せ。それ諂(へつら)い許(あざむく)者は、国家を覆(くつ がえ)す利器なり。人民を絶つ鋒剣(ほうけん)なり。また佞(かだ)み媚(こ)ぶるものは、上に対しては好みて下の過(あやまち)と 説き、下に逢いては上の失(あやまち)を誹謗(そし)る。それ、これらの人は、みな君に忠なく、民に仁なし。これ大乱の本なり。」

ライバルや部下の得点は積極的に報告・宣伝します。また例え上司といえども悪いことをした時には、”それは違う”と言える勇気を持ちます。
媚び諂うだけの社員は会社を欺くことと一緒です。このような者は上司に対しては部下の過ちをあげつらい、部下には上司や会社の失(あや まち)や誹謗することで保身するものですが、こんな人には会社に対する忠誠心も部下に対する仁もないのです。

第七条

「七に曰く、人おのおの任あり。掌(つかさど)ること、濫(みだ)れざるべし。
それ賢哲、官に任ずるときは、頌(ほ)むる音(こえ)すなわち起こり、奸者(かんじゃ)、官を有(たも)つときは、禍乱すなわち繁(し げ)し。世に、生まれながら知るひと少なし。よく念(おも)いて聖となる。事、大少となく、人を得て必ず治まる。時、急緩となく、賢 に遇(あ)いておのずから寛(ゆたか)なり。これによりて、国家永久にして、社稷(しゃしょく)危うからず、故に、古の聖王、官のた めに人を求む。人のために官を求めず。」

能力があって人徳のある人を重用する適材適所の人事を行います。
狡賢い者を登用することなく、また賢者を緩急の遅れなくタイミングよく登用することで会社のゆとりが生まれます。
職位職責のために人を求めるのであって、人のために職位職責を求めることは慎みます。

第八条

「八に曰く、群卿百寮(ぐんけいひゃくりょう)、早く朝(まい)りて晏(おそ)く退(まか)でよ。
公事いとまなし。終日(ひねもす)にも尽くしがたし。ここをもって、遅く朝るときは急なることに逮(およ)ばず。早く退るときはかなら ず事尽くさず。」

スケジュールや自己管理を大切にして、朝はゆとりを持って出社し、必要な仕事を終えて退社します。

第九条

「九に曰く、信はこれ義の本なり。事ごとに信あるべし。
それ善悪成敗はかならず信にあり。群臣とも信あるときは、何事かならざらん。群臣信なきときは、万事ことごとく敗れん。」

信頼関係を大切した会社運営を行います。全てのことには信念を持って取り組みます。
欺かず、嘘をつかず、騙さない。基本的なことを大切にすることを信頼関係の一歩とし、信によって結ばれた人と人の繋がりを企業エネルギー とすれば、どんな夢でも実現できると信じます。

第十条

「十に曰く、心のいかり(忿)を絶ち、おもてのいかり(瞋)を捨てて、人の違うことを怒らざれ。
人みな心あり。心おのおの執るところあり。かれ是とすれば、われ非とす。われかならずしも聖にあらず。かれかならずしも愚にあら ず。ともにこれ凡夫のみ。是非の理、たれかよく定むべけんや。あいともに賢遇なること、鐶(みみがね)の端(はし)なきごとし。ここ をもって、かの人は瞋(いか)るといえども、かえってわが失(あやまち)を恐れよ。われひとり得たりといえども、衆に従いて同じく挙 (おこな)え。」

怒りは判断を狂わせます。どんな時でも怒りの気持ちを抑え、人と意見が違うことに怒りません。
人にはみなそれぞれの心があり、執着する点も違うものです。意見が違うこともありますが、自分だけが正しとは限りません、相手が愚かだと も限りません。ともに凡人なのです。善悪や成否は誰にも定義できるものではありません。互いが賢く愚かであることは金の輪に端がないよう なものです。よって常に自問自答して自分の過ちを恐れ、自分だけが会得したとしても、周りの意見を尊重します。

第十一条

「十一に曰く、功過を明らかに察(み)て、賞罰かならず当てよ。
このごろ賞は功においてせず、事を執る群卿、賞罰を明らかにすべし。」

功績や功罪は公明正大にに評価します。

第十二条

「十二に曰く、国司・国造、百姓に斂(おさ)めとることなかれ。国に二君なし。
民に両主なし。率徒の兆民は王をもって主となす。所任の官司はみなこれ王臣なり。何ぞあえて公と、百姓に賦斂(おさめと)らん。」

部下や協力会社など社会的立場の弱い者達に、必要以上の権威や権力を振るう行為を許しません。
営業にとって顧客は会社の資産であり、個人の資産ではありません。部下も会社の大切な資産であり個人の権威を誇示するために存在して いる訳ではなりません。よって会社や職位を振りかざすことなく、謹んで仕事をします。

第十三条

「十三に曰く、もろもろの官に任ぜる者、同じく職掌を知れ。
あるいは病し、あるいは使して、事を闕(おこた)ることあらん。しかれども知ることを得る日には、和(あまな)うことむかしより<曽>識 (し)かれるがごとくせよ。それを与(あずか)り聞かずということをもって、公務をな妨げそ。」

重要な情報は必ず共有してリスクコントロールを実施します。
個人の利益や見栄のために情報を隠匿せず、技術・情報・知恵を共有します。
またダブルチェックやフェールセーフ、牽制機能を正しく実施します。

第十四条

「十四に曰く、群臣百寮(ぐんしんひゃくりょう)、嫉妬あることなかれ。
われすでに人を嫉(うらや)むときは、人またわれを嫉む。嫉妬の患(うれ)え、その極(きわまり)を知らず。このゆえに、智おのれに勝 るときは悦ばず。才おのれに優るときは嫉妬(ねた)む。ここをもって五百歳にしていまし今賢に遇(あ)うとも、千載にしてひとりの聖を 持つことに難(かた)し。それ賢聖を得ずば、何をもってか国を治めん。」

決して人の才能や知恵に嫉妬はしません。
嫉妬は中間管理職に芽生え易い感情ですが、嫉妬心に際限がありません。
人が自分よりも知恵に勝る時に悦ばず、才能が自分よりも優る時に妬むことは百害あって一利なし。
どんなに才能がある人材が入社しても、それを生かす土壌がなければ会社は成長しないのです。
嫉妬心が蔓延する会社は、決して良い会社になることが無いのです。

第十五条

「十五に曰く、私を背きて公に向(ゆ)くは、これ臣の道なり。
およそ人、私あるときはかならず恨みあり。憾(うら)みあるときはかならず同(ととのお)らず。同らざるときは私をもって公を防ぐ。憾み おこるときは制に違い、法を害(やぶ)る。ゆえに初めの章に云う。上下和諧せよ、と。それまたこの情(こころ)か。」

私情を離れて公務を遂行し、会社の利益を追求します。
仕事に私情を挟むと恨み妬みが発生します。恨みは協調を妨げ、協調が無いときは私情が公務を妨げるものです。また恨みがある時はルール 違反も起こし易いのです。従って第1章にあるように上下関係にある者同士がよく話しあって和を尊ぶことが重要なのです。

第十六条

「十六に曰く、民を使うに時をもってするは、古の良き典なり。
ゆえに、冬の月に間あらば、もって民を使うべし。春より秋に至るまでは、農桑(のうそう)の節なり。民を使うべからず。それ農(なりわ い)でずば、何をか食らわん。桑(くわと)らずば何をか着ん。

部下に作業指示する時は、部下の現状をよく分析して本業が滞ることのないよう配慮します。
会社を支えるのは管理職や上層部だけでなく、一般社員が居てこそ組織が成り立ってることを忘れてはなりません。

第十七条

「十七に曰く、それ事はひとり断(さだ)むべからず。かならず衆とともに論(あげつら)うべし。
少事はこれを軽し。かならずしも衆とすべからず。ただ大事を論うに逮(およ)びては、もし失(あやまち)あらんことを疑う。ゆえに衆と相 弁(あいわきま)うるときは、辞(こと)すなわち理を得ん。」

重要事項の判断は必ず関係各位による会議にて決定します。
投資などの重要な経営判断は経営会議にて審議し、また部門内の重要判断は部門長の独断でなく部門会議で決定すべきと考えます。
小事は独断での判定も良いですが、大事の判断は石橋を叩いて渡るように何度も判断ミスを疑わなくてはなりません。この為にには関係者に よる検討会議で相談し意見を聞くことで理を得ることが出来るのです。